一般財団法人環境イノベーション情報機構
アメリカ海洋大気庁、2023年も温室効果ガスの大気中濃度上昇は止まらずと報告
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2024.04.24 【情報源】/2024.04.05 発表
アメリカ海洋大気庁(NOAA)は、2023年の主要温室効果ガスの大気中濃度を報告した。・2023年の世界平均CO2濃度は419.3ppmで、前年より2.8ppm上昇、工業化以前比で50%以上上昇した。2ppm以上の上昇は12年連続となる。2023年の年上昇幅は、この10年で3番目に多い。
・メタン濃度は1,922.6ppbで、前年より10.9ppb上昇、工業化以前比で160%以上上昇した。年上昇幅は、2007年以降では5番目に多い。
・一酸化二窒素濃度は336.7ppbで、前年比1ppb上昇、工業化以前比で25%上昇した。過去最大の上昇は2019〜2020年と2020〜2021年の1.3ppbである。
気候変動の最大要因は依然としてCO2であるが、2007年以降急増する温室効果の大きいメタンも問題である。2006〜2021年の増加分の85%以上は、畜産、農業、湿地などで微生物が生成するメタンという。NOAAでは、気候変動と湿地のメタン排出量増加の関係を研究している。
【アメリカ海洋大気庁】