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環境ニュース[国内]

不法投棄防止措置強化 廃掃法施行令・施行規則改正案への意見募集結果公表

ごみ・リサイクル ごみ処理】 【掲載日】2004.09.21 【情報源】環境省/2004.09.17 発表

 環境省は平成16年8月16日から9月8日まで実施していた、廃棄物処理法施行令と施行規則改正案への意見募集結果のうち施行令改正に関わる部分についての内容をまとめ、16年9月17日付けで公表した。
 なお今回示された改正案のうち、第159回国会で成立した廃棄物処理法の改正内容に対応した措置としては、(1)不適正処分が増えている硫酸ピッチ(注1)の保管・収集・運搬・処分基準の設定、(2)事故が発生した場合、都道府県への届け出などの措置を講じなければならない廃棄物処理施設の指定、(3)廃棄物処理施設の設置許可申請時に生活環境影響調査書を添付しなくてよい特例についての規定整備−−が行われ、またこれ以外にも(4)産業廃棄物収集運搬車での産業廃棄物収集運搬業の許可証の写し備え付けと許可番号表示の義務化、(5)最終処分場での年1回の残余容量把握と記録・閲覧の義務化、(6)最終処分場の規模要件撤廃前に設置されたミニ処分場での廃棄物埋立処分基準の具体化・明確化−−などの不法投棄防止措置、(7)油化施設・炭化施設の処理基準の明確化、(8)製鋼用電気炉など既存の製造設備を活用した廃棄物焼却施設の構造・維持管理基準の合理化、(9)ダイオキシン類濃度基準を満足しているが、現行の設備基準に適合していない休止小型廃棄物焼却炉を活用するための処理基準の見直し、(10)管理型最終処分場のほう素、ふっ素、アンモニア、硝酸・亜硝酸化合物の排水基準の見直し−−などの廃棄物処理施設の規制合理化措置が盛り込まれていた。
 公表内容によると期間中寄せられた意見は854件。
 意見には例えば、「不法投棄現場で硫酸ピッチが不適切に保管されている状態を早急に解消するため、中間処理工場で安全な保管施設が設置されている場合は硫酸ピッチを14日間を超えて保管できるようにしてほしい」といったものがあり、この意見に対しては「保管期間は21日間に延長し、地方公共団体が行う支障除去措置への対応で必要な場合には除外規定を設ける」との考えが示されている。
これらの意見を踏まえた政令案は9月中にも公布される予定。

(注1)灯油と重油を混ぜて不正に軽油を精製する際、不純物として生じる強酸性のタール状沈殿物。有害性が強く、健康被害のほか、大気・水質・土壌汚染の原因になる可能性がある。【環境省】

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