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環境ニュース[海外]

「国立公園のための持続可能な開発基金」 第三者機関レビューで高い評価

自然環境 自然公園】 【掲載日】2004.10.21 【情報源】イギリス/2004.10.06 発表

 国立公園内において、持続可能な開発に向けた個人、コミュニティー、企業などの取組みを支援してきた「国立公園のための持続可能な開発基金」が、第三者機関のレビューにより、「成功」という評価を受けた。これは、田園地域庁の委託により、ロンドン大学の欧州保護区研究センターが、同基金の18ヶ月に及ぶ活動をモニタリングし、報告を行ったもの。
 同基金は、2002年7月に設立されて以降、野生生物の保護からレクリエーション、環境にやさしい輸送、教育施設、代替エネルギー開発、地場産品の支援、田園地域に伝わる伝統技術の訓練、エコ住宅づくりまで、300件以上の事業を支援してきた。基金の総額は、2003/04年度には100万ポンド(1億9800万円)、2004/2005年度には160万ポンド(3億1680万円)に増えた。なお、この基金からの補助は呼び水として利用され、事業費の総額は、18ヶ月間で1300万ポンド(25億7400万円)に上った。1件当たりの補助金の最低額は120ポンド(約2万4000円)、最高額は61,000ポンド(約1200万円)だった。
 事業の内訳は、野生生物の保全に関するものが17%、「節約、リユースリサイクル」に関するものが23%などとなっている。また、事業の47%は、雇用の創出や収入の増加など、地域経済の発展に直接つながるものであった。
 なお、今回の報告書では、同基金の今後について、20件の勧告がなされた。基金の設立に個人的にも尽力したアラン・マイケル大臣は、「改善の余地は十分ある。都市と地方社会を結ぶ事業や、若者、障害者、そして国立公園からあまり利益を得てこなかったような人々の参加を推奨するような事業が出てくることを期待している」とコメントした。【イギリス環境・食糧・地方事業省】

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