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環境ニュース[国内]

大王製紙、植物由来の先端材料として注目されるナノセルロースのサンプル提供

エコビジネス 環境技術】 【掲載日】2013.12.04 【情報源】企業/2013.11.29 発表

 大王製紙は、植物資源由来の先端材料として世界的に注目されているナノセルロースのサンプル提供を12月に始める。企業や研究機関を対象にし、今後の実用化に向けた用途展開を進める。ナノセルロースは、木材や古紙から抽出されるパルプをナノ(100万分の1mm)サイズまで微細化処理した極細繊維状物質で、軽量・高強度などの特長を持つ。
 ナノセルロースは植物の基本骨格物質、セルロースを主体にした幅20n(ナノ)m〜数100nmの材料となり、持続可能な次世代素材とされている。大王製紙は、用途に適応したナノセルロースを開発して実用化を早めることを狙いに、サンプルを提供して多くの企業や研究機関に評価してもらう。
 さまざまな材料からパルプを製造する三島工場(愛媛県四国中央市)の強みを生かし、各種の原料を用意する。化学パルプの広葉樹漂白品、同針葉樹漂白品、機械パルプ漂白品、古紙(雑誌)パルプ漂白品、古紙(段ボール)パルプ未漂白品で、元の原料で品質が異なる。企業や研究機関は用途に応じて最適なナノセルロースサンプルが選択できる。
 保水剤、樹脂・繊維の補強剤、電池部材、化粧品・食品・医薬品などの用途が考えられている。大王製紙のナノセルロースは自社パルプと水だけで作り、環境に配慮している。ナノセルロース原料のパルプは、植林木、製材廃材、間伐材や古紙から製造する環境に配慮した材料で、化学パルプの製造段階でもバイオマスエネルギーで化石資源を削減する。【大王製紙(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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