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環境ニュース[国内]

日立製作所など、秋田市に風力発電所建設、新開発の高風速対応機初号機を設置

エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2014.07.17 【情報源】企業/2014.07.14 発表

 日立製作所と、グループで金融サービスを展開する日立キャピタルは、秋田市に風力発電所を建設する。日立が日本の風土に合わせて新開発した高風速対応風力発電システム「HTW2.1-80A」の初号機1基を設置する。共同出資の再生可能エネルギー発電事業会社、日立ウィンドパワーを通じて、2014年度後半に工事を始め、2015年度前半の完成を予定している。
 新発電所「秋田天秤野風力発電所」は、秋田県から約1万8000m2の県有地を賃借して造る。約2.0MW(2000kW)の発電出力があり、年間約5700MWh(570万kWh)の発電電力量を予想する。これは一般家庭約1600世帯分の年間電力使用量に相当する。再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度を活用し、発電した電力の全量を東北電力に売電する。
 HTW2.1-80Aは、ローター(風車)をナセル(風力を電力に変換する装置)の風下側に配置する、独自のダウンウインド型風力発電システムを採用する。台風などの強風や地形による乱れた風など、世界的に厳しい日本の環境に適し、風の強い地域でも発電可能な高風速対応機として開発した。発電機の制御方法を変更して定格出力を2.1MW(2100kW)に高めた。
 秋田天秤野風力発電所は、海岸から約500m離れていて風況がよく、近隣に住居がないことから周辺に与える影響が少ない。敷地には風況を観測するポールを設け、初号機の性能確認を行う場にも利用する。日立ウィンドパワーは、日立キャピタルが85.1%、日立が14.9%出資して1月に立ち上げた。風力発電所としては、秋田天秤野風力発電所が3カ所目だ。【(株)日立製作所】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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