日本政策投資銀行、イオン九州に「環境格付」に基づく融資を実施、最高ランク

【エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2014.08.29 【情報源】企業／2014.08.26 発表

　日本政策投資銀行（DBJ）は、イオングループで総合小売り事業を九州地区で展開するイオン九州に「DBJ環境格付」に基づく融資を実施した。環境配慮型商品の販売や廃棄物の削減、再資源化など、環境への積極的な取り組みに対して最高ランクの格付けを付与した。イオン九州は、2年連続での最高ランク取得だ。
　イオン九州は、イオングループの基準に基づいて地元農産物の環境評価を行い、環境配慮型商品「トップバリュグリーンアイ」として全国ブランドにした。さらに、九州の有効副産物を混合した堆肥で育てた野菜・果物を販売する「九州力作野菜・果物」プロジェクトを進めるなど、地元の活性化に貢献している点が評価された。
　消費者への啓発を目的に、パート・アルバイトを含む全従業員に環境教育を定期的に実施したり、小・中学生が環境活動を行う「イオンチアーズクラブ」を店舗ごとに結成して従業員が支えるなど、環境コミュニケーションを高度化している点も認められた。レジ袋削減での業界平均を上回る成果も高い評価につながった。
　こうしたことからDBJは、4段階あるDBJ環境格付のうち「環境への配慮に対する取り組みが特に先進的と認められる企業」とする最高ランクをイオン九州に付与した。DBJ環境格付に基づく融資は、環境経営の支援を目的に行われる。DBJが開発したシステムで環境経営度を評点化して優れた企業を選び、得点に応じて融資条件を設定する。【（株）日本政策投資銀行】