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環境ニュース[国内]

東芝など、「下水道革新的技術実証事業」施設の本格運転を開始、ICTで省エネ

エコビジネス 環境技術】 【掲載日】2015.03.05 【情報源】企業/2015.03.03 発表

 東芝は、国土交通省の「下水道革新的技術実証事業(B-DASHプロジェクト)」で、施設の本格的な運転を同県小郡市の浄化センターで2月に始めた。同プロジェクトは、地方共同法人の日本下水道事業団、福岡県、公益財団法人福岡県下水道管理センターとともに実施している。情報通信技術(ICT)を利用したプロセス制御とリモート診断で効率化して省エネを図る。
 アンモニアセンサーを活用した曝気(ばっき)風量制御技術や、制御性能改善技術などを組み合わせ、下水処理場の維持管理性向上と運用コスト削減につなげる運転管理を目指す。曝気は液体に酸素を供給することを意味し、有機汚濁物質を分解する微生物の働きを促す。実証運転を通してデータを収集するとともに、分析・技術の評価を進める。
 アンモニアセンサーを活用した曝気風量制御技術は、アンモニア計と溶存酸素計を併用する。最小の曝気量でアンモニアを最大限除去するため、アンモニア溶存酸素の濃度目標値の関係を示す曲線を生成して風量を削減する。制御性能改善技術は目標値付近の変動を抑制し、さらに多変量統計的プロセス監視と呼ぶ技術で異常の兆候を検出する。
 これらによって曝気風量を制御して消費エネルギーを抑えると同時に、データを生かした効率的な運転管理と維持管理負担軽減に実現する。診断は東芝内のリモート設備で行い、ネットワークを通して浄化センター内の監視制御装置に運転支援技術を提供する。今後運転条件を変更しながらデータ収集を続け、コスト削減や省エネ効果を実証する。【(株)東芝】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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