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環境ニュース[国内]

東芝、英国スコットランドの大規模水素実証試験に参画、再エネを活用

エネルギー 燃料電池】 【掲載日】2015.03.20 【情報源】企業/2015.03.18 発表

 東芝は、英国北部のスコットランドで行う大規模水素実証試験に参画する。再生可能エネルギーを活用して水素を生成・貯蔵して電力を安定供給する仕組みで、「水素EMS(エネルギー管理システム)」を提供してシステム全体の制御を担当する。東芝が海外で水素に関する実証試験に参加するのは初めてで、データを水素事業の展開に役立てる。
 実証試験は、スコットランドのファイフ州や水素関連設備を運用する非営利団体などとともに、同州メチル港内に再開発された地域で行う。スコットランド地方政府の事業に提案して採択された。風力、太陽光発電で発電した電気を水電解装置で水素に変換し、燃料電池から安定的に電力を供給すると同時に、水素を燃料にする業務用車両を運用する。
 4月から2020年3月までを予定し、既設の750kWの風力発電と30kWの水電解装置に加え、200kWの太陽光発電、60kWと250kWの水電解装置、水素貯蔵タンク、水素ステーション、燃料電池を新設する。水素EMSは、電気の需給予測に基づいて水素の製造・貯蔵を最適に管理する。東芝は水電解装置や業務用車両を含むシステム全体の運用データを取得する。
 スコットランドは風力をはじめ再生可能エネルギーの導入を推進し、2020年までに総電力使用量に占める再生可能エネルギー割合を100%にする計画を立てている。東芝は再生可能エネルギーによる発電システムや水電解装置、燃料電池や水素EMSなどグループで保有する技術を活用し、CO2排出がない水素による社会実現に向けて取り組みを推進する。【(株)東芝】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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