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環境ニュース[国内]

日立製作所・東レ、サウジアラビアで高効率大型海水淡水化システムの実証を実施

エコビジネス 環境技術】 【掲載日】2015.05.22 【情報源】企業/2015.05.20 発表

日立製作所と東レは、サウジアラビアで高効率で大型の海水淡水化システムの実証を実施する。省エネで環境負荷が低く、低コストで、海水から淡水を生産するシステムの実用化を目指す。同国海水淡水化公社のSWCC、同国の水・エネルギー関連会社のATCとともに同システム「メガトンウォーターシステム」の技術を活用した取り組みを推進する。
 メガトンウォーターシステムは、内閣府の総合科学技術会議が創設した「最先端研究開発支援プログラム」に採択された課題の1つだ。省エネ、低環境負荷、低コストで国際競争力のある大規模海水淡水化システムの基幹技術を、日本の主導で構築することを目的に、日立、東レなど企業や大学をはじめ31組織が2009〜2013年の5年間、研究してきた。
 東レは研究の中で世界初の低圧海水淡水化逆浸透(RO)膜などのモニタリング技術を開発し、日立は効率を高める仕組みや超大型プラントの建設工法を開発した。1日100万m3規模の淡水の生産を見込む。これらの技術によって従来と比べ最大20%の省エネと環境負荷低減が可能になる。SWCCとATCが関心を持ち、実証することになった。
 日立と東レは1日500m3の小型プラントで11月から実証する。併せて、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「国際エネルギー消費効率化等技術・システム実証事業」で受託した実証前調査を2016年3月まで行い、大規模実証につなげる。日立の水処理エンジニアリング力と、東レの水処理膜技術を集めて実用化を図る。【(株)日立製作所】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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