一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境ニュース[海外]

NEC、太陽光発電の出力制御技術を開発、発電量を高精度に予測してずれを把握

エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2015.08.27 【情報源】日本/2015.08.24 発表

 NECは、電力会社やエネルギー管理サービス事業者(アグリゲーター)などが発電事業者に適用する太陽光発電の出力制御技術を開発した。余剰電力の抑制に向け、太陽光の発電量を高い精度に予測するとともに、予測値とのずれ幅を把握することで、各発電事業者に割り当てる最小限の抑制量を算出する。東京農工大学工学研究院と共同で開発した。
 再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度の導入で、再生可能エネルギーによる電力供給の増加が見込まれている。停電や電力品質の低下を回避するため、同技術で電力需給バランスの細かなコントロールに対応する。複雑な気象の影響を受ける太陽光発電は出力の変動が大きく、供給量が需要を上回る余剰電力の出力抑制が必要になる。
 開発した「信頼度つき発電量予測」技術は、太陽光の発電量を予測すると同時に、雲の量や気温など気象データを使った独自の指標で天気予報のような当たる確率(予測確率)を示す。対象日の過去の気象変化の類似性に着目し、数千以上の組み合わせで気象の類似度合いを表す独自の手法を使い、発電量の信頼度を高精度に把握できるようにした。
 例えば予測確率95%での発電量はX〜YkWといった予測値の上下限幅が分かり、電力会社は上下限値内の複数のケースで制御の仮説が立てられ、抑制量の設定と配分がより適切になる。電力システム運用シミュレーションの結果、抑制日数は従来と比べて多くなるものの発電抑制量は低減した。太陽光発電事業者の発電機会の損失も最小限に抑えられる。【日本電気(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

情報提供のお願い(企業・自治体の方へ)

記事に含まれる環境用語

プレスリリース

関連情報

関連リンク