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環境ニュース[国内]

三菱電機、受配電システム製作所に「中低圧直流配電システム実証棟」を建設

エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2015.09.16 【情報源】企業/2015.09.14 発表

 三菱電機は、香川県丸亀市の受配電システム製作所に「中低圧直流配電システム実証棟」を建設する。2016年4月から順次稼働する。製品のショールームも兼ねる。同システムは配電に伴う電力の損失が低減でき、スマートコミュニティー(環境配慮型地域)やスマートビル(環境配慮型ビル)、鉄道分野などで採用が期待されている。
 太陽光・風力などの再生可能エネルギーと蓄電池を組み合わせた、環境配慮型の電力需給システムが普及している。発電した直流電力は、電圧変更が容易な交流電力に変換して一般家庭などに送電される。電気機器の多くは直流のため交流から直流に再び変換されている。変換で電力損失が生じることから、損失の削減を目的にした、直流での配電が注目される。
 中低圧直流配電システムは交流に変換する必要がなく、電力損失の低減に加え、配線ケーブルを細くしたり、長距離に敷設したりして、設備コストも抑えられる。中低圧は1500V以下の電圧領域を指す。実証棟は3階建て約500m2の延べ床面積がある。直流配電技術の普及促進に向けた製品開発やエンジニアリング強化を狙いに、開発・検証を加速させる。
 実証棟には約5億円を投資する。太陽光発電風力発電、蓄電池、EMS(エネルギー管理システム)、整流装置、直流負荷設備などを導入する。三菱電機はこれまでも、マイクログリッド(小規模電力網)や直流配電ビルの研究開発を受け、データセンター向けの“直流給電システム”や、鉄道架線用の“直流高速度遮断器”などの製品を投入してきた。【三菱電機(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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