一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境ニュース[国内]

住友電工、レドックスフロー電池の充放電部で北米の安全規格を取得、販売拡大へ

エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2015.09.18 【情報源】企業/2015.09.15 発表

 住友電気工業は、レドックスフロー電池の心臓部にあたる充放電部の“セルスタック”で北米の安全規格「UL認証」を取得した。同電池は、自社開発した二次電池で、高い安全性・耐久性が評価された。北米市場での展開の足掛かりになることに加え、国内外でレドックスフロー電池の安全性を訴えることができ、販売拡大につながると期待している。
 UL認証は製品の安全規格に基づく認証で、火災や感電を中心に製品のさまざまな危険性を排除することを目的にする。北米で販売される多くの電気製品は、安全性を示すために同認証を取得している。大型蓄電池は小型蓄電池に比べてシステム規模が大きく、安全性や耐久性の確保がより難しくなるが、UL認証の取得で証明されたことになる。
 太陽光発電風力発電といった再生可能エネルギーの利用が世界的に拡大する中、米国カリフォルニア州は、再生可能エネルギーの比率を2030年までに50%に引き上げる目標を掲げる。気象の影響で発電量が大きく変動する再生可能エネルギーが増えることで、電力系統が不安定になる。解決策として、大型蓄電池の導入が検討・計画されている。
 UL認証取得によって、カリフォルニア州をはじめ北米で、レドックスフロー電池を展開しやすくなる。レドックスフロー電池はバナジウムなどイオンの酸化還元反応を利用して充放電する。電極や電解液の劣化がほとんどなく、発火性の材料を使わないことや常温運転が可能なことから安全性が高く、電力系統用の蓄電池に適している。

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

情報提供のお願い(企業・自治体の方へ)

記事に含まれる環境用語

プレスリリース

関連情報

関連リンク