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環境ニュース[国内]

三菱レイヨン、カザフスタンでMBR法の下水処理技術の普及促進事業を丸紅と実施

水・土壌環境 水質汚濁】 【掲載日】2016.02.25 【情報源】企業/2016.02.22 発表

 三菱レイヨンは、中央アジアのカザフスタンで膜分離活性汚泥処理(MBR)法による下水処理技術普及促進事業を丸紅と実施する。従来の方法より水質の向上が見込まれるMBR法の下水処理技術定着を図る。独立行政法人国際協力機構JICA)が公募した「開発途上国の社会・経済開発のための民間技術普及促進事業」に採択された。
 MBR法は中空糸膜を使った膜ろ過方式で、省スペースと水質向上を実現する。微生物で汚濁を分解処理する従来の生物活性汚泥処理に必要な沈殿槽を使わず、中空糸膜を使用することで水質が高まる。JICAの同事業は、途上国に日本企業の優れた製品や技術の理解を促すとともに、採用の可能性を検討する目的で、2013年度に始まった。
 今回の下水処理技術普及促進事業は、カザフスタンの首都アスタナ市の下水道局を対象に下水処理場で実証や教育を行い、環境保全や将来の水不足に対応する排水リサイクル技術としてMBR法での排水処理を定着させる。2017年7月までを事業期間に、気温変動の激しい環境にも適合する運転技術の試験と技術者の訓練・育成を進める。
 併せて、事業期間終了後のビジネス展開を見据え、現地で連携できるエンジニアリングメーカーなども探す。カザフスタンは、都市への人口集中や下水道普及率の向上計画から、下水道の整備と処理設備の増強が求められている。三菱レイヨンと丸紅は事業を通し、日本企業の実績が少ない同国や周辺で、水関連ビジネスの展開を目指す。【三菱レイヨン(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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