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環境ニュース[国内]

ホンダ、共同開発した「スマート水素ステーション」が徳島県庁に開所、実用初

エネルギー 燃料電池】 【掲載日】2016.03.31 【情報源】企業/2016.03.25 発表

 ホンダが岩谷産業と共同開発したコンテナサイズの水素供給装置「スマート水素ステーション(SHS)」が徳島市の徳島県庁に3月22日に開所した。実用的に利用される全国初のSHSといい、公用の燃料電池車(FCV)に水素を充てんする。同日の開所式で、ホンダの新型FCV「CLARITY FUEL CELL(クラリティ フューエル セル)」に水素を入れた。
 SHSは、水と電気をつなぐだけで水素が製造できる小型の水素ステーションで、ホンダ独自技術の高圧水電解システム「Power Creator(パワー・クリエーター)」を採用した。これによってコンテナ程度の小型化を達成した。太陽光や風力などの再生可能エネルギーに由来する電気で、CO2の排出なく水素を製造できることも特長だ。
 徳島県庁に設置したSHSは、県庁舎屋上にある太陽光発電システムで発電する電気を利用してCO2排出ゼロで稼働する。このSHSは1日に1.5kg、年間約500kgの水素が製造できる。これをFCVに充てんすると、地球1周分を超える約5万kmの走行が可能になる。さいたま市や北九州市でこれまで実施したSHS実証実験のノウハウを生かして運営する。
 開所式には近隣の小学生らも参加し、副知事とともにSHSの電源ボタンを押して祝い、副知事が水素を充てんするデモを行った。SHSは、地域で使う水素をその場でつくって供給できる水素ステーションのため、エネルギーの地産地消を実現できる。ホンダは徳島県を皮切りに、各地の自治体と協力して設置拡大を図り、水素社会の実現を目指す。【本田技研工業(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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