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環境ニュース[国内]

三菱商事、日本郵船などと船舶向けLNG燃料供給・販売の世界ブランドを立ち上げ

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2016.09.09 【情報源】企業/2016.09.06 発表

 三菱商事は、日本郵船、フランスエネルギー大手のENGIE(エンジー)とともに、船舶向けの液化天然ガスLNG)燃料供給・販売に関する世界ブランド「GAS4SEA(ガス・フォー・シー)」を立ち上げた。3社は、世界で初めての新造のLNG燃料供給船を利用し、ベルギーのジーブルージュ港を拠点にLNG燃料供給・販売事業を年内に始める。

 LNGは、船舶の燃料として現在主流の重油と比較して環境負荷物質の排出量が大幅に低減できる。硫黄酸化物(SOx)と粒子状物質(PM)がほぼゼロになり、窒素酸化物(NOx)は最大80%、CO2排出は約30%削減できる。船舶用燃料への利用は実証済みで、船舶に対する排ガス規制が厳格になっている中、LNG燃料は有力な対応策とされる。

 船舶燃料へのLNGの活用が広まっていくと期待されることから、三菱商事、日本郵船、エンジーはGAS4SEAのブランドで事業展開することにした。3社は2014年5月に、LNG燃料供給事業の世界的な市場開拓に関する基本合意書を結び、同年6月に事業の第1弾でLNG燃料供給船の建造と、欧州でのLNG燃料販売事業に参画することに合意している。

 LNG燃料供給船は5100m3のLNGが積載でき、全長約100m、全幅17.8m、総トン数6000tで、10月ごろの完成を予定する。船舶用燃料のLNGへの転換でLNG供給インフラの整備が課題になる中、陸上のLNG施設に比べてさまざまな顧客や海域にアクセス可能な利点がある。まずLNG燃料船が多い欧州で事業を始め、その後他の地域でも展開する。【三菱商事】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)
 

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