一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境ニュース[国内]

栃木県 栃木県と宇都宮大がカーシェア実証事業 教職員や学生が使用 EV普及へ向けデータ収集

大気環境 交通問題】 【掲載日】2013.01.31 【情報源】地方自治体/2013.01.07 発表

 宇都宮大学峰キャンパス(宇都宮市峰町)で1月11日、電気自動車(EV)カーシェアリング実証事業の出発式が開かれ、大学関係者が試乗するなどしてEV2台の活用が始まった。EVは栃木県が同大に8カ月間貸し出し、県内でのEV普及に向けたデータなどを集めていく。
 県と同大は、地球温暖化対策の一環として二酸化炭素(CO2)を出さないEVの普及を推進するため同事業に関する協定を締結。県がホンダフィットEV2台を貸し出し、同大峰キャンパスと工学部がある陽東キャンパス(同市陽東)で8月まで教職員や学生がカーシェアリングして使う。業務用として教職員が使うほか、休日には予約した学生が私用で使うこともできる。
 出発式で県の石崎均環境森林部長は「データを得ることでEV普及に弾みがつくことが期待できる。この機会に多くの学生、教職員の方に乗ってもらいたい」と話した。試乗した進村武男学長は「初めて運転したが静かで快適」。
 利用者にアンケートするほか、大学院工学研究科の森本章倫教授らが、衛星利用測位システム(GPS)で走行データを取り、スマートフォン(高機能携帯電話)を使った予約システムを運用する予定だ。
 県によると、県内には昨年12月1日時点で急速充電器39基、普通充電器126基が設置されている。森本教授は「まっすぐ目的地まで行けたか、充電のために違うコースを走行したか記録を残したい。また、5人でシェアした場合と10人でシェアした場合での運用の違いもあるはずだ」と話し、実用的な課題について検証する。
 教職員や学生らの関心も高い。同大環境改善学生サポーター「ECHO」に参加する工学部3年生、大塚直樹さん(21)は「遠くへ行くときは充電器設置場所を把握しないといけないが、近い距離なら気にせず使える。自転車で往復していた学園祭の材料調達などに利用できるかも」、農学部3年、亀田久美子さん(21)は「軽乗用車で通学しているが、乗り心地の違いや静音性を比べたい」と期待した。
 フィットEVは1回の充電で225km走行可能。普通充電器は「満タン」に6時間かかり、急速充電器は20分で80%充電できる。 地球温暖化対策課 TEL:028-623-3187 【栃木県】

提供:月刊ビジネスアイ エネコ(日本工業新聞社)

情報提供のお願い(企業・自治体の方へ)

記事に含まれる環境用語

プレスリリース

関連情報

関連リンク