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環境ニュース[国内]

清水建設、中部大学で広域・多棟間エネルギー利用の効率化に着手、電力使用量を削減

エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2014.10.23 【情報源】企業/2014.10.17 発表

 清水建設は、中部大学と同大春日井キャンパス(愛知県春日井市)で、広域・多棟間でのエネルギー利用効率化計画に着手した。全7学部・主要40施設を対象に、電気使用量が過去最高を記録した2010年度と比べて、契約電力総量を20%、CO2排出量を25%削減する施設運営に取り組む。太陽光発電や蓄電池を活用したBCP(事業継続計画)機能も強化する。
 春日井キャンパスは東京ドーム8個分にあたる約36万m2の敷地面積があり、総延べ床面積18万8000m2の施設が建設されている。エネルギー利用の効率化には10億円前後をかけ、清水建設が開発したビルエネルギー管理システム(BEMS)や230kWの太陽光発電システム、85kWのコージェネレーション熱電併給)設備、容量234kWhの蓄電池などを導入する。
 学部別に計11の制御網を構築し、BEMSで各制御網間の電力需給を制御する。制御は電力のピークカットをベースにする。BEMSが各施設の電力需要の予測を行って需要が高くなる時間帯に、発電・蓄電設備から電力供給して節電目標をクリアする。需要が目標を超えると予測した際は、各施設の空調温度や照明照度を抑えるとともに、施設利用者に節電を要請する。
 夏には電力需要が大きい実験機器の学部、施設間での重複使用を避けてピークシフトする。清水建設と中部大は2012年6月から節電・省エネの共同実証実験を実施し、生命健康科学部、応用生物学部、工学部の建物で電力使用量を約15%、ピーク電力を約25%削減した。清水建設はこの中部大での計画をモデルに教育、生産、医療施設などに提案する。【清水建設(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)


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