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環境ニュース[国内]

14年度海洋環境モニタリング調査結果を公表

地球環境 海洋汚染】 【掲載日】2004.09.06 【情報源】環境省/2004.09.06 発表

 環境省は平成16年9月6日までに、「14年度海洋環境モニタリング調査」の結果をまとめた。
 この調査は、昭和50年度から平成6年度まで環境庁が実施した「日本近海海洋汚染実態調査」の結果を基礎として、従来から実施されていた水質、底質などのほか、海洋生物に蓄積される汚染物質濃度やプラスチック類漂流物の量を調査項目に加えて10年度から実施されているもの。
 日本周辺の海域を3〜5年で一巡するように調査計画を立て、14年度調査では東京湾沖と富山湾沖で14年11月〜12月に試料を採取した。
 水質調査では調査項目のうち環境基準が定められているカドミウム、総水銀、PCB、硝酸性窒素硝酸性窒素ダイオキシン類の6項目いずれも全調査地点で基準値以下であることが確認されたほか、PCB、ダイオキシン類、炭化水素については湾内の値が沖合に比べて高いなど陸域からの負荷の影響が示唆される結果が得られた。
 また底質も調査項目のうち、基準が設定されている水銀、PCB、ダイオキシン類とも全調査地点で基準値(水銀、PCBは暫定基準、ダイオキシン類環境基準)以下であることが確認されたほか、カドミウムなど一部の重金属類やPCB、ダイオキシン類、ベンゾ(a)ピレン、有機スズ化合物については陸域からの負荷の影響が示唆された。
 一方、プラスチック類漂流物調査では東京湾沖では、東京湾外側の測点地点で、富山湾沖では沿岸寄りの測点地点で観測数が最も多かったが、観測時の不具合のために前回調査との比較はできなかったほか、ムラサキイガイ、底生性サメ類、イカ類、タラ類、甲殻類などを対象にした生物調査もはっきりした経年変化が認められず、データをさらに蓄積した上で解析を進めるとした。【環境省】

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