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環境ニュース[国内]

住友商事、EVで使用した電池を再利用する世界で初の大型蓄電池システムを開発

エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2014.02.12 【情報源】企業/2014.02.07 発表

 住友商事は、電気自動車(EV)で使用した電池を再利用する世界で初めての大型蓄電池システムを開発した。大阪市此花区の大規模太陽光発電所(メガソーラー)「大阪ひかりの森発電所」に隣接した場所に設置し、2月に実証事業を始めた。同発電所の出力変動抑制効果を調べるとともに、EVリユース電池の活用技術を確立する。
 環境省の2013年度「再生可能エネルギー導入のための蓄電池制御等実証モデル事業」に選定され、3年間実施する。蓄電池システムは約400kWhの容量があり、日産自動車のEV「リーフ」16台分のリユース電池を使用した。24台分まで増設できる。住友商事と日産が共同出資する電池事業のフォーアールエナジー(4R)の制御技術を利用した。
 EVリユース電池は、回収後に4Rで検査・整備し、安全性と性能を確認してから納入される。実証事業では、天候などによる大阪ひかりの森発電所の発電出力変動に対し、蓄電池システムを充放電して変動を緩やかにする「出力変動抑制効果」を測定する。併せて、将来大量に回収されるEVリユース電池を大型蓄電池システムで安全に運用する技術を構築する。
 蓄電池システムは、災害時の非常用蓄電源としても活用する。大阪ひかりの森発電所は官民協働の企業参加型プロジェクトで運営するメガソーラーで、住友商事も加わっている。臨海部の廃棄物埋め立て処分場のうち15haを活用して造った。10MW(1万kW)の発電規模があり、標準家庭約3200世帯分の電力消費量に相当する発電電力量を見込む。【住友商事(株)】

提供:日経bp環境経営フォーラム(EMF)

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