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環境ニュース[国内]

住友商事、鹿児島の離島にEV使用済み電池利用の大型蓄電池設備完成、実証開始

エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2015.11.24 【情報源】企業/2015.11.19 発表

 住友商事が、鹿児島県薩摩川内市とともに同市の離島、甑島(こしきしま)に建設した大型蓄電池設備(EVリユース蓄電池システム)「甑島蓄電センター」が完成し、記念式典を11月19日に開いた。同センターで電気自動車(EV)の使用済み電池を再利用すると同時に、太陽光発電設備も設置し、蓄電池による離島の再生可能エネルギー安定化の実証事業を始める。
 甑島蓄電センターは容量がEV36台分にあたる約600kWh、出力は800kWで、指定避難所の隣接地に設けた。同じ場所に出力約100kWの「甑島・浦内太陽光発電所」も造った。実証ではEVリユース蓄電池システムを電力会社(九州電力)の系統に接続し、甑島に点在する複数の再生可能エネルギーを1つの蓄電池でまとめて安定化する仕組みを検証する。
 系統に接続する蓄電池の安全な運用や効果について九州電力の技術協力で調べ、経済性の高いEVリユース蓄電池システムを使用した低コストの事業モデルの確立を目指す。離島は電力系統が小規模のため、出力変動が大きい再生可能エネルギーの導入には蓄電池による安定化が必要だが、コストが課題だった。EVリユース蓄電池で導入に向けて前進した。
 EVリユース蓄電池は、住友商事と日産自動車が出資してEV電池の再利用事業を手掛けるフォーアールエナジーから供給を受ける。一度EVで使用した蓄電池でも、新品と同様に安定して電力供給できる。EVリユース蓄電池を電力系統の中で運用するのは初めての取り組みで、住友商事はこの実証事業を足掛かりに国内外の離島などへの展開を図る。【住友商事(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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