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環境ニュース[国内]

川崎重工、山口県防府市に最新鋭のごみ焼却・バイオガス化複合施設を納入

エコビジネス 環境と経済】 【掲載日】2014.04.01 【情報源】企業/2014.03.28 発表

 川崎重工業は、山口県防府市向けに最新鋭のごみ焼却・バイオガス化複合施設を納入した。設備の建設と運営を一括で受注していて、4月から20年間、川崎重工が出資する特別目的会社が運営する。選別、バイオガス化、ごみ焼却、リサイクルを組み合わせた複合施設で、廃棄物を活用して高効率に発電する。最大発電量は3600kWを見込む。
 民間に委託するDBO(設計・建設・運営)方式に基づいて川崎重工が防府市から受注した。家庭や事業所からの野菜くずや食べ物の残りなどを選別設備で可燃ごみと分け、下水・し尿汚泥とともにバイオガス化設備でメタンの発酵を処理する。このバイオガスを、可燃ごみやメタン発酵残さを焼却する際に回収する蒸気の過熱に使って発電する。
 バイオガス化設備は1日25.75tの施設が2槽、計51.5tの能力を持ち、内訳は選別ごみが34.4t、汚泥17.1tとなる。発電設備は23.5%の発電効率があり、発電した電力は、施設内で消費するほか余剰電力を売電して施設の維持管理費用を削減する。リサイクル設備の処理能力は、5時間当たり23tで、粗大ごみ、不燃ごみ、資源ごみなどから資源物を回収する。
 焼却設備は1日75tの焼却炉2基で構成し、発生する焼却灰などはセメントの原料に利用される。特別目的会社には川崎重工と、グループで環境施設運転・管理のKEE環境サービスが出資し、地域と連携して運営する。川崎重工は今後も、ごみ処理複合施設など廃棄物処理や再生可能エネルギー関連の技術開発を推進して循環型社会の構築につなげる。【川崎重工業(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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